フォントを変更する方法
筆者の知る限り、Windows 10 の UI フォントを変更する方法は大きく分けて以下の3種類があります。- Meiryo UIも大っきらい!! のようなフリーソフトを使用する
- レジストリを使用する
- Yu Gothic UI に偽装したフォントを作成する
- エクスプローラーや一部のアプリのみ
- UWP を除く多くのアプリ (Google Chrome や Microsoft Office には適用されない)
- UWP を含むほぼ全てのアプリ
レジストリによる方法
Windows のレジストリには- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion
- Fonts : インストールされているフォント
- FontSubstitutes : フォントの置換設定
- FontLink\SystemLink : フォントの連結設定
- Yu Gothic Bold & Yu Gothic UI Semibold & Yu Gothic UI Bold (TrueType)
- Yu Gothic Light & Yu Gothic UI Light (TrueType)
- Yu Gothic Medium & Yu Gothic UI Regular (TrueType)
- Yu Gothic Regular & Yu Gothic UI Semilight (TrueType)
- Yu Gothic UI
また、Fonts キー下の
- MS Gothic & MS UI Gothic & MS PGothic (TrueType)
MS UI Gothic ついては一部の欧文フォントからフォントリンク(フォントの連結)を用いて表示される場合があります。これを防ぐには
- HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink
- Lucida Sans Unicode
- Microsoft Sans Serif
- Tahoma
- MEIRYO.TTC,Meiryo UI,128,100
- BIZ-UDGothicR.ttc,BIZ UDGothic
なお、Microsoft Sans Serif はフォントリンク設定されていないフォントに対するフォントリンクとしても機能しているようで、SystemLink キーにないフォントのフォントリンクを一括で設定することができます。また、上記3フォントにおいては、システムロケール(表示言語とは異なります)が日本語のとき、バックスラッシュを(円記号として表示するために)強制的にフォントリンク表示としているようです。よって、バックスラッシュをバックスラッシュとして表示させたい場合、日本語フォントの前にバックスラッシュ用の欧文フォントを指定する必要があります。
フォント偽装による方法
この方法では、事前に Yu Gothic UI と目的のフォントを FontForge で開いて、フォント名などを Yu Gothic UI から目的のフォントにコピーし、それを TTF で出力します。これを全てのウエイト (Light, Semilight, Regular, Semibold, Bold) で行う必要があります。実際に5種類のウエイトに対応している日本語フォントは少ないので、Regular をフォント名などだけ変更して Light と Semilight を作り、同様にして Bold から Semibold を作ると良いでしょう。フォントの作成が完了したら、上記「レジストリによる方法」に記述されている方法で Yu Gothic UI を無効化してから、5種類のウエイトの偽装フォントを選択して、右クリックメニューから「すべてのユーザーに対してインストール (A)」をクリックします。